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Blog of the T-shirt exhibition which a creator makes. Team『POW-WOW』project.
  クリエーターの手によるTシャツ展『POW-WOW』のブログ / 2008.7.10〜16 吉祥寺リベストギャラリー創        
   
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旅を愛する森優子の「GOGO!セルビアだより」のお時間です。

今回はちょっと、勉強になるお話ですよー。

旅先での「現地人との正しい会話例」を日本語訳つきで紹介しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛しの歌手マリヤちゃんの故郷・クラグェヴァッツにたどりついた森優子。

「マリヤちゃんもこの道を歩いたんかなー」

「マリヤちゃんもこの教会で祈ったのかしら」

などと感慨深く道を歩いていたとき、たまたま一人のおっちゃんと目が合ったので、礼儀正しい日本人はとりあえず挨拶をしました。

「ドバルダン(こんにちは)」
「ドバルダン(こんにちは)」

反射的に、「このおっちゃんキノコを持たせたら似合うな」と思いました(※ただたんにマリオ・ブラザーズに似てただけです)。



するとおっちゃんのほうから「君は何をしてるのか?」と英語で聞いてきました。

おっ。クラグェヴァッツで英語を話す人は珍しい。

わたくしは喜んで答えました。


「わたしはマリヤ・シェリフォヴィッチのファンなのです。日本からきました」


マリヤはクラグェヴァッツの人たちにとっては誇りですから、こう言えば誰もが「おー」と喜んでくれるはずなのよね。

案の定、おっちゃんは「おー」と言いました。

しかし次に続く文言を聞いて、私は自分の耳を疑いました。


「シー イズ マイ ドーター」
She  is my daughter
彼女  は 私の  娘

・・・・・・・・・

どんなときでも理性を失なわないわたくしは、中学時代に英語担当の村田アツオ先生が教えてくれたとおりの模範的な英語で、ゆっくりと聞き返しました。


「あー  ゆー あ ファザー おぶ マリヤ・シェリフォヴィッチ?」
 Are  you a father of Marija Serifovic?
ですか  あなたは マリヤシェリフォヴィッチのお父さん?

・・・・・・・・

彼は答えました。

「イエス。 アイアム ファザー オブ マリヤ・シェリフォヴィッチ」
 Yes, I am father of Marija syerifovic
はい、 私は です マリヤ・シェリフォヴィッチのお父さん 

・・・・・・・・・・・

私は聞き返しました。

「オー  リアリィ?」
 OH!!  really?
(感嘆符)本当ですか?

彼は答えました。

「イエス リアリィ」
(肯定) 本当です

・・・・・・・・・・・・・・・


我ながら、多くの教訓をふくんだ話だと思っています。


・・・・・・・・・・・・・・

①やっぱり「あいさつ」って大事なんだネ!

②なんだかんだいって英語は世界の共通語なんだネ!
 (中学英語は大事だゾー)

③人生って、なにがおこるかわかんないネ!

・・・・・・・・・・・・・・・


ちなみにパパは、マリヤのママ(ヴェリツァ・シェリフォヴィッチ)と離婚して、クラグェヴァッツで一人で暮らしてるそうな。

パパは言いました。

「このレストランの女主人が元妻と親しいから、電話番号を教えてもらうといいよ。おーい、いるかい」

えっ。

マリヤのママの電話番号でっか?

あの、そりゃ、そんなの教えてもらったら光栄ですけど、なんでいきなり「マリヤのママの電話番号」やねん。

それにはっきりゆーて、マリヤのママに電話をする用事はわたしにはありません。

それよりむしろ、どこかで話が湾曲して「日本人のファンがプライベートな電話番号を教えろと要求してきた」「ストーカーか パパラッチでは」みたいなことになってマリヤたちの耳に届くほうがおそろしいではありませんか!!!(瞬時にそういうリスクを想定してしまう点、われながら「汚れた大人になったな・・・」と思う)。

私は丁寧にパパに断りました。

「お父さま、わたしにはマリヤさんのママの電話番号は必要ではありません」

でも、私が止めてるのに、パパったら聞いちゃいない。

「この日本人にヴェリツァの電話番号おしえてやって。じゃっ、ぼくは用事があるから」

ズカズカと店に入っていって、女主人に言うだけのことを言ってつむじ風のように立ち去ったパパ。


・・・・・・・パパ・・・・・・・・・・・・

・・・・・・そんな調子やから離婚されたんとちゃうんかの・・・・・?

5月にクラグェヴァッツを再訪したさい、再会したパパ(寝起き)。
前回会ったとき冬服だった人が夏服になってるのって、なんだかみょーに新鮮で嬉しこそばゆい。

マリヤの生家。日本人どころか、セルビア人のファンでさえ、ここまで見学にきた人間はほとんどいないそうですわん。冬ソナのロケ地見学ツアーが盛況とか、日本人にとってはあたりまえの現象+行動なんやけどな~。

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こんにちは。
性懲りもなく、「GOGO!セルビアだより」のお時間です。

今年1月に、愛しのセルビア人歌手・マリヤちゃんの生家のあるクラグェヴァッツ州とゆーど田舎まで行ってきました。
きゃーマリヤちゃん~~~

首都ベオグラードでは若い人には英語が通じたんだけど、長距離バスのりばに着くやいなや「セルビア語一色」の世界になりました。



およそ10年にわたる戦争(民族紛争)と、98年にNATO(北大西洋条約機構)からの空爆を78日間うけて痛手をうけたセルビア。
その期間は「失われた10年」と言われ、当時の学生は満足に教育をうけられなかったと聞きます。
現在20代後半~30代前半の、本来なら働き盛りである人たちは、その影響を少なからず受けたはず。
現在のセルビアの経済がいまいちふるわず停滞しているのも、やはり戦争の余波を受けていることは否めないでしょう。

しかしな。

あんたはまだ若いやろ。

現役の学生やろ。

と、イケイケ日本人の餌食になったのが、クラグェヴァッツ行きのバスの隣席に座ったこの男子高校生。

写真では笑ってるけど、そうとうストレス感じてます。

「わたしは日本人だ 遠い国からきた」
「はあ」
「マリヤ・シェリフォヴィッチは偉大な歌手である」
「あ、ああ。そうっすかね」
「偉大である ナンバーワンである そうだろう」
「そ、そうっすね」
「わはははは わたしはおとといマリヤ本人に会ったのだ この新聞記事を見ろ」
「はあ。すごいっすね」

おい、それだけかい反応。

・・・・気に入らん。

しかしここではムチよりアメよの、というわけで日本から持参したサイコロキャラメルを渡す。

「これは日本の偉大なお菓子である 味わうがよい」
「はあ、ども」

ところが彼はサイコロキャラメルをそそくさと口に放り込むと、こともあろうにヘッドフォンを耳にさしこみ、音楽を聞き始めたではありませんか。

くっそー、こいつ、逃げやがったな。

わたくしの正義の血に火がつきました。だってね、人生の先輩は愛の親善大使として、未来ある若者に正しい国際交流を教える義務がありますもの。
これが国際問題に発展しかねないことを、東洋のおばちゃんが身をもって教えたらあ!


そこですかさずわたくしは、彼の耳からヘッドホンをズボッと抜きとりました。

「何聴いてんの おばちゃんに聴かせてみそ」

取り上げたヘッドホンから聞こえてきたのは、シャカシャカ・ヨーヨーヨー♪みたいな軽薄なラップ風の現代音楽です。

「けっ」

わたくしはすかさず自分の携帯プレイヤーを取り出し、彼のヘッドフォンのジャックをさしこみました。

「これがセルビアが生んだ偉大なる歌手マリヤ・シェリフォヴィッチの歌である」
「・・・・・」
「どうだ。すばらしいだろう 誇りに思うがよい」
「・・・・・・・・・・」

バスはゆく。
クラグェヴァッツまでの道のりは、およそ二時間。

マリヤは歌う。

「よりよき人生をわたしは求め続ける 歩いていく
 誰もそれを邪魔することなんてできない」


自国が誇るマリヤちゃんの偉大さを、彼はこのひとときに思い知ることができたのです。

ビバ、国際交流。

「おまえ、むっちゃ困ってるやろ、むーっちゃいやがってるやろ、けけけけけ」と、後部座席から指をさして笑ってた、彼の友人。
POW-WOW project
能書き:
【POW-WOW】は2008年7月10から16日まで吉祥寺のリベストギャラリー創で開催する『クリエーターの手によるTシャツ展』のユニットです。
POW-WOWとは異なる種族間の会合を意味します。
これよりイベントまでの間、参加者がそれぞれの日常、あるいは作品の制作過程などをこのブログで発表していけるものとします。
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